アートな倉庫ホテル|KAIKA TOKYO(東京都墨田区)

この春オープンしたアートの倉庫というコンセプトのホテル「KAIKA TOKYO」。もともとは倉庫ビルとして利用されていた場所のリノベーション。古いコンクリートの梁があったり、ところどころにそれを感じることができる。アートはコンテンポラリーのものが中心で、その倉庫を兼ねているというのが、寺田倉庫の「建築倉庫ミュージアム」にコンセプトは近いのかもしれない。オープン間もなかったのだが、コロナの影響で宿泊者も少ないようで、閑散としている。本当はオープニングでアーティストで賑わっていただろうに。コンテンポラリーなアジアな雰囲気があって、夜のバーなどは楽しそう。浅草までも徒歩7、8分という距離なのでそのコントラストも面白い。

サカキ(デザイナー):今回のホテルはどうだった?
ユキ(心理学者):アートホテルとしては面白かったと思う。ビルの外観と中のインテリアの感じがマッチしてる。いろんなアートが入っても許容性があるから、アートとホテルの掛け算が楽しみだなぁ。
サカキ:一番面白かったところはどこ?
ユキ:ホテルが自らのカラーを抑えてるところかな。ベッドがすごいとか、部屋の何かが特徴的というのではなく、シンプルで、全てがアートのためって感じ。部屋にいろいろなアートがあっても成立するね。
サカキ:ボクは地下のつくり(ラウンジ)が面白かったなぁ。コロナで人が全くいなかったけれど、エキシビションの初日の賑わいはとても想像がつくなぁ。
ユキ:でも、バーも地下もクローズしていたから残念だったね。
サカキ:ホテル全体がなんだかアジアのクリエーターって感じがしない?
ユキ:そう、鮮やかな色彩が映える、若手アーティストのたまり場になりそう。部屋にデスクがなかったので、仕事をするにはちょっと難しいなぁ。
サカキ:やっぱり部屋ではパソコンじゃなくて、クリエーターがスケッチブック使うって感じかなー。
ユキ:いやいや、今どきはアーティストもやっぱりパソコンでしょ。