式年遷朗
式年遷朗(しきねんせんろう)とは
― 還暦からはじまる、自分再生の6か月間 ―
人生の節目に、 神社が神様の住まいを新しく建て直すように、 自分自身の“内なる住まい”を建て替える時間があってもいいのではないか。
そんな想いから、「式年遷朗(しきねんせんろう)」は生まれました。
還暦という節目を、祈りと再生の時間に
60年という歳月を生きてきた身体とこころに、 一度深く礼を言ってから、 新しい“自分の器”へと魂をゆっくり遷していく——
これは、サカキが自身の還暦にのぞむ再生の6か月の記録です。
式年遷宮のしきたりに学びながら
このプロジェクトは、伊勢神宮の式年遷宮にインスピレーションを得ています。
神様の社殿を20年ごとに建て替え、ご神体を遷す——
それは単なる修繕ではなく、清め、継承し、再生するという壮大な営みです。
サカキはこのしきたりを、自分の人生に置き換えました。 人生という神殿を、60年という節目に、新しく築きなおすように。
6つの感覚を清めながら、自分を組みなおす
式年遷朗では、4月から9月までの6か月間、月に一度ずつ儀式を行います。 毎月のテーマは、五感と第六感を一つずつ清めること。 感覚を澄ませていくことで、これからの人生に必要な感性と静けさを取り戻していきます。
4月|材伐始祭
「耳」人生の“声”を聴く。過去を手放す
5月|暮らし再建儀
「目」未来の暮らし・時間をデザイン
6月|装束調進儀
「肌」新しい自分に似合う装いを整える
7月|味香奉納儀
「舌と鼻」人生を形づくった味と香りを再発見
8月|魂遷し儀
「魂・言葉」古い名を封印し、新たな名を受け継ぐ
9月|感覚統合儀
「第六感」未来の自分の“気配”を感じとる
式年遷朗は、再誕生への旅
これらの儀式を通して、 過去を清め、未来を迎えるための“自分の器”が少しずつ整っていきます。
そして10月。 新生サカキとしてのお披露目のときがやってきます。
この記録について
このウェブサイトでは、サカキの式年遷朗の6か月間を、 言葉・写真・風景・感情のかけらとともに記録していきます。
それは、大げさでも、派手でもない、 静かで、あたたかく、個人的な儀式の記録です。
けれどそこには、 誰にとっても大切かもしれない、「自分と向き合う時間」のあり方が 少しだけ、映っているかもしれません。