自分の住まい方を考えるホテル、NEMU EARTH HOTEL|北海道・十勝
札幌から約3時間、帯広からは約1時間という十勝にあるNEMU EARTH HOTEL。もともと競走馬のトレーニングセンターとしてあった施設を実験住宅の場として、さらに宿泊できる場として2019年にオープン。牧草地の中に実験住宅がポツポツ、ポツポツと建っている。サスティナブル?隈研吾さん?実験住宅?SDGs?くらいの前情報しか持たずに訪れたから、一体ここはなんの場所だろうと「???」という感じからのスタート。迷いながらようやくホテルのレセプションである「スタジオネム」に到着。一通り施設の話を聞いてわかったことは、どこでも自由に行って、過ごしていいよ、ということ。あとで敷地内をうろうろしてみよう。今日の宿泊はHORIZON。中から360度窓があって、外が眺められるという家だ。中から見えるということは、外からも丸見え。部屋の中は冬場の積雪の1mの高さに設定されていて、そこから雪景色が眺められるらしい。真ん中に薪ストーブがあって、2階がロフトでベッドが置かれている。リビングに沿って水周りも用意されていて、特にキッチンがエントランスのそばにあって、使い勝手が良さそう。
窓面がぐるりと360度あって、夏は緑、冬は真っ白になるそう。
一段低いところにリビングスペース、水周りがある。階段危険!
薪ストーブに2階のロフトに上る階段。
天窓のついた明るい2階。
2階から望む。1階は外から丸見えだけど、2階はプライベートな感じ。
1階の水周り付近。外を見ながら本を見ながら。
キッチンの高さと位置が新鮮。ペットボトルを使わないため、クリンスイの浄水器が設置されている。
コーヒーミルとケメックス。
芋に見立てた積み木。最高は16個だそう。
こちらはオスロ大学による宿泊棟。外部空間で過ごすということがコンセプトで、リビングもベッドルームの外部にある。
右手の入り口の扉から入って(といっても外部のまま)リビングスペースが。コーナーには暖炉もある。奥がキッチンスペース。
キッチンスペースからリビングを望む。こちらも外部。
唯一屋内(といっても外部につながっている)の空間。外部でどうしようもない場合(災害など)はこちらに。
暖炉もある。
外侮にあるベッドスペース。オープンしてから男性一人だけが宿泊したとのこと。その時は蚊帳を張ったらしい。
お風呂も外部に面している。
動物(ポニー)と過ごす宿泊棟。
1階スペースにはポニーが。まだ来たばかりで慣れていなくて訓練中とのこと。
1階の居住スペース。ガラスの向こうにポニーがいる。
扉を開けるとポニーがモリモリ食事中。
2階の宿泊スペース。
普段の生活から離れ、自分の生活のスタイルを改めて考えるキッカケにもなった。「豊か」といわれるものが本当に豊かなのだろうか。自分のスピード、時間の使い方、必要なもの、不要なもの...。何かに追われて、追って過ごしてきたのかもしれない。自然に囲まれて考える生活を毎日はできないけれど、節目節目では時間をかけてつくって訪れて自分を振り返ってみたい。
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