【街×保存】街の記憶を残す

街の記憶を残す|街×保存というテーマの今回は、三菱地所設計の野村和宣さんをゲストとしてお迎えしました。野村さんは日本工業倶楽部、三菱一号館、旧東京中央郵便局(KITTE)、歌舞伎座などの明治・大正・昭和初期の古い建物を保存したり、復元する設計を行っています。昔の建物を単に保存するだけでなく、その価値を見極めたり、現代に合わせた仕様に変える必要があります。その手法やプロセス、そして大切にしていることは一体何でしょうか。また野村さんは街歩きの達人でもあります。週末ごとに全国各地を訪れ、そのYouTubeの動画のフォロワーは1万人を超えます。14歳の時に丸の内を訪れたのがそのキッカケとのこと。街歩きの楽しさについてもサカキテツ朗大正大学客員教授が野村さんにお話をお伺いします。 (このプログラムは大正大学表現学部街文化プランニング演習の2021年度授業にも使用されています) 

野村和宣さん|株式会社三菱地所設計 エグゼクティブフェロー|歴史的に価値のある建物を保存・復元をする継承設計を手がける。日本工業倶楽部、三菱一号館、旧東京中央郵便局(KITTE)、歌舞伎座などの保存・復元に携わる。全国の街を歩くYouTube(集落町並みWalker)はフォロワー1万人を超える。

サカキテツ朗|サカキラボ所長・大正大学客員教授 サカキラボ所長。三菱地所にて丸の内のPR、商業施設のプランニングを実施後、2005年にサカキラボを設立。行動心理学に基づいたコミュニケーションやデザインを研究・開発しているほか、オフィスにキッチンのあるスペース「LAB and Kitchen」を2015年に東京神保町に開設。大正大学では表現学部街文化プランニングコースで授業を行う。


「街の因数分解」とは サカキテツ朗大正大学客員教授は30年以上街や不動産に関わる仕事をしてきました。その間にもさまざまな街を旅し、生活し「街の魅力ってなんだろう」ということを考えてきました。この居心地の良さってなんだろう、ここで打合せをするとワクワクするという感覚、また逆にここにいるとどんよりする...ってこともあります。今回「街の魅力を因数分解する」というテーマで様々な分野の専門家の方々と街を巡り、その魅力の要因を解明してゆきたいと思います。 

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